第330章:恥ずかしい思いをするのはやめて

「よくも私を殴ったわね!」

カイアは愕然とした。

これまで長い年月を生きてきて、こんな扱いを受けたことなど一度もない。

カリスタの平手打ちはアクセルの虚を突いた。カリスタ本人でさえ、やってしまった直後は少し驚いていた。

だが、一度やってしまうと、不思議と胸のつかえが取れて気分がよかった。

カリスタはまったく後悔していない。「殴ったから何? 平手打ち一発じゃ足りないわ。もう一発――いいえ、五発くらいのほうがスカッとする。誰がアクセルの悪口を言えって言ったのよ?」

そう言うや、彼女は手を上げて、再びカイアを叩こうとした。

アクセルはカイアを押さえていて、すぐには手を離して止められなか...

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